逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎とは、胃液や胃液と混ざり合った食べ物が胃から食道へ逆流し、不快な症状を引き起こす病気です。以下は主な症状です。
- 呑酸(酸っぱい物が上がってくる)
- 吐き気
- 胸の痛み、違和感
- 慢性の咳
- 嚥下障害
- 喉のイガイガ、詰まる感じ
- 胃の痛み、不快感
- ゲップ
- 喘息
- 声のかすれ
逆流性食道炎になる主な原因
- ストレス
- 食べ過ぎ
- 脂っこいものをよく食べる
- アルコールをよく飲む
- 食後すぐに横になる
- 腹部の締め付け
- 喫煙
- 妊娠されている方
- 悪い姿勢
- 肥満
- 顎が上がっている
鍼灸治療のアプローチ方法と効果
経絡からのアプローチ
主に「脾」「胃」「肝」の経絡を使い調整を行います。
「肝の疏泄作用」が正常でなくなると、胃の通降がはばまれると消化機能が低下します。胃痛、胃もたれ、吐き気、嘔吐、ゲップなどの不快な症状を正常に調整します。
横隔膜の調整
食道は横隔膜を貫いています。横隔膜が硬くなり過ぎてしまうと、下部食道括約筋が上手く作用しなくなるため、胃の内容物が逆流しやすくなります。
横隔膜は背骨と肋骨に付着している為、骨格と筋肉の調整を行う事で、横隔膜の動きが正常になり、下部食道括約筋の働きを正常になります。
自律神経の調整
上部頸椎と首肩周りの筋肉の調整をし、自律神経を整えていきます。
自律神経を調整することで、消化に関係する「唾液」「胃酸」「膵液」「胆汁」などの分泌が正常に行われるようになります。
内臓下垂の調整
逆流性食道炎で悩まれる方の多くは舌が下がり、内臓が下垂しています。
内臓の位置と舌の位置を調整することで内臓への負担を軽減します。
当院鍼灸での改善例
個人差はありますが、当院での改善例の一部をご紹介します。
逆流性食道炎の症状
- 呑酸(酸っぱい物が上がってくる)
- 食後に胃が熱くなる
- 食後の胃もたれ
- 胃痛
発症からの期間:5年
施術回数 | 症状 |
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3回目 | 日中の呑酸は改善。 |
5回目 | 就寝中の呑酸も改善。 |
8回目 | 胃の症状もだいぶ緩和される。 脂っこいものを食べると胃もたれがする。 |
12回目 | 食べ物を選ばず、食事が出来るようになった。胃の症状も改善。 |
13回目以降 | 再発防止のため月に1回のペースで来院。 |
※罹患歴や日常生活の改善、セルフケアなどで良くなるまでの回数は個人差があります。
逆流性食道炎の再発を防ぐ
セルフケア
当院では逆流性食道炎を再発させないために施術以外でも気を付けて頂く事をお伝えしています。
セルフケア
- 内臓下垂予防
- 横隔膜調整
- アゴが上がらないようにする
- 反り腰改善
- 骨盤調整
- O脚調整
食生活
- 就寝前に食事を摂らないようにする
- よく噛んで食べる
- 食後はすぐに横にならないようにする
- 食べ過ぎない
- 刺激物は極力控える
- ストレスをため過ぎない工夫をする